ファーストウェーブコーヒー

コーヒーはエチオピアやイスラム世界、トルコなどからヨーロッパに伝わり、さらにアメリカに伝わったと言われています。目新しい飲み物として注目されたものの、贅沢な嗜好品という扱いだったようです。輸送手段もパッケージ手法も発達していなかったため、豆の劣化や品質をごまかすための混ぜものなど、多くの人に受け入れられる味ではなかったようです。
19世紀前半になると生産している国も大量生産が可能になり、また輸送手段も格段に向上したことから品質が良くなり、コストが下がったため、飲みやすく低価格になったコーヒーはアメリカの一般家庭でも日常的に飲まれるようになりました。この拡がりを指してファーストウェーブと言うそうです。この時のコーヒーは豆は浅煎りで味や色も薄めのものが主流だったそうです。日本国内で「アメリカンコーヒー」と聞くと「薄いコーヒー」というイメージを持つ方も少なくないかもしれませんが、これはこのファーストウェーブコーヒーの印象からきているようです。
ただ、色が薄めなのは焙煎の浅さによるもので、焙煎が浅い分カフェインは深煎りよりも残っており、アメリカン=味が薄い、とは必ずしも言えないそうです。アメリカで起こったコーヒーのファーストウェーブでは、大量に販売して利益を追求する経済効率が重視されるようになると、再び品質の低下が見られるようになり、コーヒーの味のイメージも低下してしまったそうです。そうしたコーヒー離れの風潮の中、味を重視したセカンドウェーブが起こってくることになります。